キリマンジャロにおける登頂失敗の原因は、9割以上が高山病によるものだと断言できます。
つまり、高山病対策がキリマンジャロ登頂のカギとなる、という事です。
ここではまず高山病の概念と基本的な対策に関して触れておきたいと思います。
まずはこちらの動画を参考にしてください。
私がキリマンジャロで撮影した、高山病の概念と基本的な対策に関する動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=eAEkmaXjskU
敵を知り己を知れば百選危うからず。
キリマンジャロ登山における敵は高山病です。
高山病とは何なのか、しっかり理解しましょう。
そして動画でも触れていますが、高山病になるならないは個人差が大きいので、自分は高山病に強いのか弱いのか、渡航前に知っておくことは非常に重要です。これに関してはミウラドルフィンズの海外高所テストを強くお勧めしておきます(⇒ http://www.snowdolphins.com/mountain/hypoxia/hypoxia_test.html)
60歳以上の方には登山者検診もお勧めします。
https://www.chushin-miniren.gr.jp/consult/checkup/climber
高山病とは、標高の高い高所に行った時に、その環境の変化(酸素の薄さ)に自分の体の順応が追い付かない時に起こる様々な不調(頭痛、吐き気、倦怠感、他)の相称の事を言います。
そして体が高所に順応するスピードというのは生まれつきの体質で決まります。
登山経験や体力は全く関係ありません。
まずはミウラドルフィンズに行って、自分は高所に強いのか弱いのかを知り、それを踏まえた上で自分の取るべき対策を練りましょう。
動画内で説明している通り、基本的な対策はしっかり押さえて、万全の態勢でキリマンジャロ登山に挑んでください。
「基本的な対策」
① ゆっくり登る(日数的に)
4泊5日よりは5泊6日、5泊6日よりは6泊7日、日数をかけてゆっくり高度を上げていく方が体が高所に慣れやすいです。
② ゆっくり歩く(運動量を少なくする)
呼吸が乱れない程度にゆっくり歩いてください。体の酸素の消費量を少なくしてあげましょう。
③ 意識して呼吸する
結局呼吸が一番重要です。意識的に深呼吸をしたり、呼吸の回転を少し早くしたり、自分なりに工夫しましょう。
④ 血流を良い状態に保つ
水分を十分補給することと、体を冷やさない事が重要です。
歩いているときに頭痛や吐き気を感じたらすぐに立ち止まり、深呼吸をしましょう。高山病の症状が出ても初期段階ですぐに立ち止まり深呼吸をすれば大概おさまります。
無理してそのまま進むと症状が治らなくなります。初期段階ですぐに対応することが重要です。