メルー登山3日目、
サミットプッシュ(頂上アタック)からの、一気に下山する長い一日です。
リトルメルー登頂の後、夕食をとり早めの就寝、そして23時に起床。
準備をし、23時半、食堂小屋にてお茶と軽食をいただく。
7月20日、00時10分、メルーの頂上を目指して出発です。
メルーの稜線歩きに入る前にライノポイント(3800m)という小高い丘まで1時間ほど
つづら折りのルートを行きます。特に急な所はありません。歩きやすい登山道です。
01時30分、ライノポイントに到着。
標識の上にはサイ(ライノ)の骨が乗ってます。少し休憩をとります。
風は少しあるものの、気にするほどではありません。
ライノポイントを過ぎると頂上までの稜線に入ります。
両側が切り立った部分も多いのですが、真っ暗なので周りは良く見えません。
少しの間下りの岩稜帯でクサリ場が続きます。
クサリ場を下りきるとコルの部分にでて、そこからは頂上までひたすら登りです。
標高が上がると気温も少しずつ下がってきます。
4000mを超えると空気の薄さも実感してくるころです。
午前6時20分ころ、空が明るくなってきて、雲海の向こうにはキリマンジャロがキレイに見えてきます。
昨日登ったリトルメルーも下の方に見えています。
頂上まではあと少しです。
最後の岩稜帯を登りきり、
06時51分、
メルーの頂上4565mに到着。
以前、メルーの頂上はソーシャリストピークという名前で呼ばれていました。
しかし現在タンザニアは社会主義国家ではないため、その名前は取りやめになったようで、
Socialist peak の標識は無くなっていました。
キリマンジャロとは違い狭く切り立った場所にあるピークで、360度見渡す限りの雲海です。
雲海に延びる稜線も迫力あります。
我々以外誰もいない頂上を満喫し、
07時15分、下山開始。
登りの時は真っ暗だったので、景色を楽しみながら下山します。
振り返ればメルーの頂上を抱える断崖絶壁と、そのすぐ下にはアッシュコーン(富士山型のクレーター)が大迫力です。
稜線を下りきり、ライノポイントまでクサリ場の登り返しが少しあります。
10時15分、
ライノポイントまで戻ってきました。
メルーの全景が最も美しく見えるポイントですね。しばらく絶景を楽しみます。
サドルハットまで戻り、昼食をとります。
少し休憩ののち、さらに1000m下のミリアカンバハットまで下山します。
16時ころ、ミリアカンバハットに到着。
そこからは迎えに上がってきたランクルに乗ってゲートまで一気に下山します。
17時過ぎ、登山ゲートまで戻ってきました。
無事に全員登頂し、下山完了です。
詳しくは動画をご覧ください。