キリマンジャロ、シュラフの選び方、シュラフのスペックと寒さ対策

シュラフはどのくらいのスペックの物を持っていけばいいのでしょうか?
という質問がよくあるので、動画を作りました。
口下手で少々聞き苦しいかもしれませんが、参考にはなると思いますので良かったらご覧ください。
https://youtu.be/-dwAG8ebtNg

シュラフのスペックの基準は、
モンベル、ダウンハガー650#2、で考えてください。
対応温度は-1℃~-7℃です。
ただし、対応温度の下限-7℃とは男性が寒くて丸くなってギリギリ眠れる温度、だと理解ください。
対応温度の下限値は快適に暖かくぬくぬくと眠れる温度ではありません。
では、もっとスペックの高いシュラフを持参すればいいのか?
この上のスペックのシュラフになってくると日本の冬山用のスペックになり、金額が高額になってくることと、サイズが大きくて邪魔になるというデメリットも出てきます。また、今後日本で冬山でのテント泊登山をする人であればいいですが、そうでない人にとっては宝の持ち腐れになるでしょう。

上記の理由から、今から買うのであれば3シーズン使える汎用性の高いダウンハガー650#2(もしくは他社の似たようなスペックのシュラフ)を選んで、
あとはダウンジャケットを着こむなど衣服で調整するか、もう一枚薄手の夏山用のシュラフを重ねて使う事をお勧めしています。要は、今後日本でも使用しやすいスペックのシュラフで何とかしてしまおう、という事です。キリマンジャロの後に使わないであろう高額なシュラフを買う必要はありません。
現地でシュラフをレンタルするのもひとつの手で、持参したシュラフに、レンタルシュラフを重ねて使用するのも有効です。レンタルは20ドルほどです。
レンタルシュラフには当たり外れがあり、レンタルシュラフのみで何とかしようとすると若干の不安が残ります。その不安を払拭するために、持参したシュラフと重ねて使うのです。
レンタルシュラフと、日本の夏山用の薄手のシュラフを重ねるのでも大丈夫です。

キリマンジャロ登山ではポーターが荷上げしてくれます。
シュラフが2個になり嵩張ったところで、自分のザックにいれて歩くわけではないので問題ありません。

キボハットやバラフキャンプ等の標高4500mを超えるキャンプ地での明け方の気温は-3℃前後です。
一番下のキャンプ地では気温は10℃弱で、シュラフの2枚重ねは必要ないと思います。
近年はそこまで気温が下がらなく、わりと快適に過ごせることも多いのですが、
おそらく一生に一回のキリマンジャロ登山です。
不安材料はゼロにしてキリマンジャロ登山に挑戦するのがいいんじゃないかなと、私は考えます。
5泊~6泊もシュラフで寝る長丁場の登山です。暖かく快適に眠れることは重要ですよ。

参考までに、
私自身は、モンベルダウンハガー#2と、夏山用のコンパクトなシュラフの2枚重ねで対応しています。
衣服を着こめばダウンハガーだけで事足りてしまう場合もありますが、念のためです。
あとは動画の方を参考にしてみてください。
よろしくお願いいたします。