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タンザニアでの登山に関する質問は以下のメールアドレスまでご連絡ください。答えられる範囲で回答させていただきます。個人で行かれる方は、「その他」→「タンザニアへの道」にタンザニア渡航のための情報を記載しているので参考にしてください。当方はただの個人です。旅行業者ではないので、料金などの質問には答えかねますが現地旅行会社の紹介などは可能です。キリマンジャロ登山ツアーに関する質問も受け付けております。よろしくお願いします。
キリマンジャロ登山Q&A
Q.マットレス、シュラフカバーは必須ですか?
テント泊登山の場合、マットレスは無料でついています。持参する必要はありません。
シュラフカバーは必須です。結露対策や防寒対策にもなりますが、土砂降りの雨になったりするとテント設営時にテント内やマットレス、シュラフが濡れてしまうことがあります。そんな時にシュラフカバーがあると助かります。
マットレスが濡れた場合、シュラフにシュラフカバーをかければ何とかなります。
シュラフが濡れた場合、シュラフカバーをインナーにすれば何とかなります。
万が一の時に備えて、シュラフカバーは持参しましょう。
Q.日本の携帯電話は使える??
ドコモの携帯ならキリマンジャロベースのモシの街までなら通じます。
キリマンジャロ登山中でも電波が通じるキャンプ地では通話可能です。
大きいホテルであれば、Wifi が使えるところも多いので、スマートフォンなんかは便利だと思います。
Q.キリマンジャロ登山中の気温を具体的に教えてください。
初日~2日目の昼間は20℃以上になり、温かいです。
行動中はTシャツ1枚でも大丈夫ですし、気温が下がったとき用にウィンドブレーカー(レインジャケット)を一枚もっていれば十分です。
3日目~5日目は標高4000メートルを超えてきますので、昼間で晴れていても10℃くらい、曇ると5℃前後まで下がります。
夜間、キャンプ地では2℃~5℃ほど、明け方は-1℃~-3℃ほどです。
5日目の頂上アタック、出発時は-3℃ほど、頂上付近は-10℃前後となります。
Q.黄熱病の予防接種は必要ないのですか?
タンザニアはWHO発表の黄熱病予防接種推奨地域には入っていません。
黄熱病は蚊が媒介する病気ですが、キリマンジャロ登山中に蚊はいません。
10年以上タンザニアと関わっていますが、タンザニアで黄熱病を発症したという話を聞いたことがありません。
以上の理由により、必要ないであろう、と私は思っております。
もちろん、100%大丈夫かと聞かれると、
不安であれば予防接種をしておけばいいと思います、という回答になります。
黄熱病の予防接種は10年ほど前に受けたことはありますが、
副作用がひどく、数日高熱で寝込みました。
予防接種を受けるかどうかは各自にお任せしますが、
予防接種をするのであれば、出発ギリギリは避けてください。
Q.マラリア対策は?
キリマンジャロ登山中はマラリア蚊はいないので大丈夫です。マラリア蚊は夜行性で低空飛行なので、夕方以降は長ズボンに靴を履いて、虫除けスプレーをしておけば大丈夫だと思います。念のため、モシ、ダルエスサラームで泊まるホテルで使用する蚊取り線香があるといいかもしれません。マラリアは潜伏期間が2週間ほどあるので、万が一マラリアに感染した場合、帰国後に発症します。帰国後に高熱と寒気が出たらすぐに病院に行き、マラリアの可能性があることを伝えましょう。
Q.シュラフのレベルは??
モンベルのダウンハガーで言えば、#1以上のレベルが必要です。#0だと快適に眠れます。#2だと、死にはしませんが寒くて眠れないと思います。厳冬期用のシュラフはとても高価なので、3シーズン用のシュラフを持っているのなら、後は現地でシュラフをレンタルして(20ドルくらい)、2枚重ねで対応できます(快適性は多少損なわれると思います)。
Q.頂上は-10℃くらいまで下がるようですが、寒冷地仕様のデジカメを用意したほうがいいですか?
寒冷地ではバッテリーの減りが早いですが、普通のデジカメでも持ち歩く時には懐(内ポケット)にいれて温め、寝るときは寝袋の中にいれておけばそれなりに大丈夫です。私の場合、普通のデジカメに予備バッテリーをひとつ持っていっていますが、問題なく6日間もちます。もちろん、撮影の頻度や仕方にもよります。
-10℃まで対応のデジタルカメラも最近では色々な種類が売っていて、15,000円くらいからあります。20,000円だせば結構選べると思います。
いずれにしても、キリマンジャロ登山は6日間あるので、寒冷地対応のデジカメを買ったとしても予備バッテリーひとつは必要になると思います。
Q.怪我や事故で動けなくなった場合はどうなるのか?
ホロンボハット、マンダラハット、シーラキャンプではレスキュー車両を呼ぶことができます。その他の場所で行動不能になった場合、1輪車付きの担架でポーターたちが搬送してくれます。
Q.両替はどこで??
日本でドルを用意しておく必要があります。日本円を扱っている両替屋さんはほとんどありませんし、あったとしてもレートが悪いです。現地空港でドルからタンザニアシリングに両替できます。街中にも両替屋はありますが、時間に余裕がなければ空港で替えておきましょう。街中の両替屋さんの方がレートは良いです。
Q.タンザニアのビザは??
タンザニアのビザは現地空港で入国時に簡単に取れますが、念のため日本で取得していったほうが安心です。ケニアからタンザニアへ陸路で入国する場合は、国境で簡単に取れますし時間も大してかかりません。ケニアのビザも現地空港で簡単にとれます。
Q.テントのレンタルは可能でしょうか??
テントをレンタルする必要はありません。テント泊のルートで登る場合、テントとマットレスの料金は登山費用に含まれています。キャンプ地に到着すれば、ポーター達がテントを設営して待っています。
Q.マラングルートは軽装でいいと他のブログに書いてあったのですが、スニーカーでも大丈夫でしょうか??
ダメです。確かにマラングルートの場合、全行程の8割ほどはスニーカーでも事足りてしまうかもしれませんが、ダメな理由がいくつかあります。
捻挫防止のため、最低でもハイカットのシューズにしてください。スニーカーでは足首周りが心元ないです。安くは無い海外登山ですので、捻挫で脱落なんてもったいないですよね。
また、雨が降ります。場合によってはスコールになります。スニーカーでは靴の中までビショビショになります。夜の気温はマイナスです。濡れた靴は厳しいです。
頂上直下は砂利の急登です。スニーカーではどんどん靴の中に砂利が進入してきます。通常、登山ブーツに、さらに砂利よけのスパッツ(ゲイター)もつけます。
頂上付近はマイナス10度まで下がります。スニーカーでは足が凍ります。登山ブーツを履いていても足の指先がジンジンしびれるくらい寒いです。スニーカーでは耐えられないと思います。靴の中にいれるホッカイロを使用している登山者もいます。
Q.登山店で4~5万円するような登山ブーツを勧められて困っています。本当にそんな登山靴が必要なのでしょうか?
全く必要ありません。ハイカットの登山靴で、富士山に登るくらいのレベルの物で十分です。ゴアテックスなど防水透湿性の靴の方がお勧めです。出発前までに少しでも履きならしておくことと、靴用の防水スプレーをしっかりかけておいてください。
今から装備を揃えてキリマンジャロを目指している人たちは、例外なく登山店でものすごい高価な装備を勧められます。しかし、登山店の店員さん達は、キリマンジャロに登った経験があるとは限りません。5895メートルという標高と、世界7大陸最高峰の1座、としてキリマンジャロを見ています。
なので、富士山程度の装備では無理だ、という考えに至るのでしょう。もちろん、高い登山靴の方が性能は良いに決まってますが、財布に痛いですよね。今後使う予定がないのであれば宝の持ち腐れになるだけなので、リーズナブルな富士山レベルの登山靴で済ますべきだと思います。今まででも、装備をすでに持っているベテランの方の装備よりも、出発前に装備を揃えた初心者の方の装備の方が高価ですごいのを持ってくることもしばしばです。
安い登山靴は生地が薄めで足が寒いので、分厚い靴下を用意しておいてください。あと、靴用ホッカイロなんかも有効です。
ハイカットの登山靴であること、防水スプレーをかけてくること、履きならしておくこと、分厚い靴下を用意すること、この4点をクリアーすればまず問題ありません。今からキリマンジャロのためだけに靴を買う人は、押さえる点だけしっかり押さえて、安くすませてしまいましょう。
Q.薄手の手袋2枚で足りますか??
全然足りません。頂上付近はマイナス10℃です。スキーグローブでも指先が凍ります。
スキーグローブに薄手の手袋をインナーとして使うくらいが調度いいです。
Q.ストックはいつも使わないのですが、キリマンジャロではあった方がいいのですか?
必須ではありませんが、頂上アタックの時にあった方が楽です。イメージ的には富士山の砂走りです。また、頂上付近では高山病で足がふらつくこともありますので、あった方がバランスがとりやすく安全です。私は持って行くことをお勧めしています。やっぱり必要ないと思えば、ポーターに預けてしまえばいいだけです。
Q.渡航前に、日本で高度順化トレーニングとして3000m級の山に登っておくべきでしょうか??
夏でしたら、富士山や北岳などの登山は効果的かと思いますが、冬は難しいですよね。ベテランの方以外は冬山はやめておきましょうね。
高度順化を日本でしておくことは、もちろん効果はあると思います。
できれば富士山に1泊で登っておくといいかと思います。
過去に6回富士山に登ってからキリマンジャロに挑戦した方もいました。
高山病はかなり人によって個人差があるので、アドバイスするのはちょっと難しいのですが、
どんなに準備してもキリマンジャロは5895メートルなので、日本でこの高度に順化することは不可能です。
心配であれば低酸素室のある代々木のミウラドルフィンズに通ってトレーニングをしておくとよいと思います。少々コストはかかりますが効果は期待できます。