2024/10/12-13、
北アルプス、明神岳東陵の登攀記録。
今回は国際山岳医の市川先生と二人で登ってきました。
動画記録 ⇒ https://youtu.be/GRB1atS8T1g
コースタイム:9時間弱
上高地バスターミナル06:26 ー 明神橋07:24 ー ひょうたん池09:25 ー ラクダのコル12:20 ー 明神岳主峰13:55 ー 明神岳主稜上のビバーク地15:20
※ビバーク地はⅢ峰とⅣ峰のコル付近 2日目の下山のコースタイムは3時間22分。
ひょうたん池までのアプローチは1700m付近の分岐だけ見落とさないように注意。
ひょうたん池のあるコルが見えてからは、歩きやすいところを選びながらコルを目指せばOK。ミスコースしても藪漕ぎが多くなるくらいでたどり付かない事はないはず。
東陵に乗ってからは、まず第一階段でロープを出した。フリーでも問題なく行けるが、左側が切れ落ちているため落ちると下まで行ってしまう。念のためロープは出した方が良いと思う。
ラクダのコルの後の岩稜帯は、バットレスのスラブ部分だけクライミングシューズを履いたが、それ以外はアプローチシューズのままで登った。 特筆すべき難所は特に無かった。気持ちよく楽しめるくらいの登攀です。
主稜での下山の場合、Ⅱ峰の登攀がある。
登攀ルートは出だし数メートル直上して、左にトラバースしてそこから更に直上していく。トラバースしたらすぐにピッチを切れそうな支点が見える。
スタートの5mくらいが核心で、それ以降は傾斜も緩くなり用意。 おそらく50mロープ1ピッチで上まで届きそうだが、途中でピッチを切って2ピッチで登った。
ビバーク地はソロテントが2張りできそうなⅣ峰とⅢ峰の間のビバーク適地を利用しました。
上のルート図を見ると、東稜というのは、ひょうたん池から明神岳までの稜線です。
梓川の南側は通行止めのため北側の道を明神橋の辺りまで歩きます。いつも南側を歩いていたので、北側のルートは新鮮でした。とても整備されていて歩きやすかったです。
天気は最高で、上高地はパンフレットに乗せられそうな景色でした。
正面に見えているコルがひょうたん池のある場所。
見えてからが意外と距離あったりします。
東陵に乗ってからは概ね草付きの急登と少しの岩稜帯。
岩稜帯の登攀は、明神岳頂上直下のおよそ150mくらい。
ロープを出したのは1ピッチ目〜3ピッチ目まで。
上の画像の登攀ラインを見れば分かるが、1ピッチ目のロープの流れが悪かったので、ピッチを切る場所をもっと下(最初の岩を登って藪の抜けたすぐのあたり)で切ると良い。2ピッチ目は核心のスラブ壁(バットレスと呼ばれている岩)の手前で切ります。3ピッチ目はスラブ壁を抜けたところで切ります。4ピッチ目はロープ解除して登れます。
ビバークは主稜上、P3とP4の間。
2日目は朝6時に出発。
9時半には上高地に着きました。
詳しくは動画のほうをご覧ください。
https://youtu.be/GRB1atS8T1g