マルチピッチクライミングの修行で二子山中央稜へ。
だいぶ登れるようになったお二人を連れて行ってきたのですが、かなりの恐怖体験になってしまいました(笑)
ここはちょっと登り方が特殊なルートではありますよね。気にせず登れる人と、苦戦する人もいると思います。
今回は後者だったようです。朝まで雨だったので、岩が濡れていてヌメヌメだったということもありました。
アプローチは短いのですがそれはそれは地面のコンディションが悪くてヌルヌルでここが核心か!?という感じで苦労しました。
1ピッチ目はびちょびちょでした。
直上してから右にトラバースですが、直上してからトラバースに移るあたりの最後の直上と、そこからトラバースに移っていく辺りが1ピッチ目の核心で、このルート全体での2番目の核心部だと思います。
案の定苦戦していましたが、ここは見守って上から声をかけるだけで何とか突破できました。
2ピッチ目は一気に視界が開け高度感を感じる気持ちの良いピッチです。
岩は濡れていましたが、そんなに濡れて滑る感じは無い区間なので、そんなに不安感は無く登れたのではないかと思います。
中盤、クラック沿いに登る区間がありますが、とにかくびちょびちょでヌルヌルしていて、そこだけちょっと登りにくかったと思います。
核心の3ピッチ目。
やはりまだ濡れていて、右手が降れる右壁はヌルヌルでフリクションが効き辛く、私もいつもと違う登り方で登る事にしました。まぁ、登り方は何通りもあると思いますが、割と初心者でも力業で突破できる部分も濡れているとそうもいかなかったりして、このあと大変でした(笑)
私的に核心部部分にはお助けスリングをかけておいたのですが、それ以外の場所でハマりましたね。
2人上げるのに1時間近くかかったのではないか、と。恥ずかしながら後続の人にも協力を得て何とか3ピッチ目をクリアしました。3ピッチ目の終了点は大きなテラスになっているので、ひとまずお茶会です。
4ピッチ目は簡単なので、
みんなさらっと登りましたが、
核心3ピッチ目でどうやらみなさん体力を使い果たしたようで、5ピッチ目で力尽きました(笑)
まぁね、無理は禁物です。
疲れたら下りるのみ。
懸垂下降も楽しみのひとつです。
今回は4ピッチで敗退という事で、また次回挑戦しましょう、ということで話がまとまり、懸垂下降でスタート地点まで戻ることになりました。
懸垂下降はみんなうまいもんです。
取りつきまで下りたら昔の山仲間の知り合いがいて、楽しい山話しができました。
というわけで、
次はカラっと晴れた日にリトライしましょう、という事でまとまりました。チャンチャン。