キリマンジャロ登山に行く際、どの程度のスペックの登山靴を選べばいいのか、
押さえるべきポイントを解説します。
理想的な登山靴としてモンベルで例を挙げると、
アルパインクルーザー1000 です。
夏の縦走から積雪期でもある程度使えるスペックの登山靴です。
ワイドタイプもあるので足が幅広の人でも合わせやすいと思います。
30000円くらいですね。
これ以上高いスペックの登山靴をわざわざキリマンジャロ用に購入する必要はありません。
これよりも低いスペックの登山靴でも、靴下で対応すれば大丈夫です。
キリマンジャロは熱帯雨林から頂上付近の岩稜帯まであり、
気温は25℃くらいから、頂上付近はマイナス10℃くらいまで下がります。
富士山の須走の様な地形もあったりと、環境は多岐にわたります。
そこで押さえておきたいポイントは以下の3つです。
① ハイカットのブーツであること
マラングルートの場合ほとんどハイキングみたいな地形だからスニーカーでも大丈夫ですか?という質問をいただいたことがありますが、スニーカーはダメです。足首の保護がないことと、上記の通り富士山の須走の様な斜面があるため靴の中に砂利が入ってきて悲惨な目に合う事必至です。頂上に行くときはゲイターを付けることも必須です。砂利対策と、寒さ対策、そして足首の保護の観点から、ハイカットのブーツであることが理想です。
② ゴアテックスであること
キリマンジャロの下の方は熱帯雨林です。時期にもよりますが、雨に降られることも珍しくありません。防水透湿性のあるゴアテックス素材が使用されている登山靴にしておいてください。とくに頂上に向かう時は、靴の中が濡れていたら凍傷の危険性も出てきます。
③ ある程度保温性の高い靴であること
これは上記の2つに比べて優先度は下がりますが、頂上付近はマイナス10℃くらいまで気温が下がるので、足の指先がジンジンするくらい冷たくなる人もいると思います。
スペックの高い登山靴を持ってくるのも1つの手ですが、登山靴をお持ちであれば、わざわざキリマンジャロ用に新しい登山靴は買わずに、暖かい雪山用のメリノウールの靴下を買いましょう。暖かい靴下を2枚重ねで履くのもいいかもしれません。ただし、2枚重ねしたことで靴擦れする人もいるので、まずは日本で試してみてください。足回りの保温性に関してはコストのかかる登山靴にお金をかけるのではなくて、暖かい靴下で対応するのがお勧めです。足用の靴の中にいれるホッカイロも売ってます。
まとめますが、
お持ちの登山靴に温かい靴下で対応すれば十分です、という事です。
キリマンジャロに行くと登山用品店の店員に相談したら、5万円以上する登山靴を勧められて困っています、というご相談をいただいた事がありますが、
わざわざキリマンジャロのためだけに高額な登山靴は買わなくてもOKです。
お金をかけるなら靴下にしましょう✋
