奥多摩、軍刀利沢、2020/9/19

キリマンジャロメンバー3人と一緒に奥多摩の軍刀利沢に行ってきました。
軍刀利沢って何て読むか分かります??
沢登りやってる人ならメジャーな沢だから知ってると思いますけど、これは「ぐんだりさわ」って読むんですよ。
ちなみに、軍荼利でもOK。
ま、これはただの当て字なんで、1文字違ってもOK。
じゃぁ軍刀利って何??って感じですよね。
軍刀利沢は軍刀利明神という密教(大乗仏教のひとつ)の仏像(8本腕のかっちょいい仏像です)からとった地名ですが、もともとはインド、ヒンズー教の「クンダリニー」(人体にある根源的な生命エネルギー)が語源で、「螺旋」の意味をもつサンスクリット語です。
ヒンズー教の言葉が日本の地名になってるって面白いですよね。世界はつながっているのです。
さて、沢の話をしましょう。
駐車スペースからのアプローチは1時間弱ってところ。
林道から入渓点へ降りる所にはとっても分かりやすいピンクテープの目印がついています。
入渓して少し行くとすぐに細いゴルジュに突入します。キレイなところです。
深くないからジャボジャボ歩いてもいいし、へつったりしながら行くのもいいでしょう。
5年くらい前に来たときはこのゴルジュが木で埋まってて大変だったけど、すっかり流されたようで快適でキレイなゴルジュに戻っていました。

ここの釜は深いですよ、たぶん。
そうそう、こんな感じだったな~とか思い出しながら遡行します。
晴れたらもっときれいだったろうに、今にも雨が降り出しそうな曇りでございます。最近の週末は雨ばっか。

適度な滝が続きます。
人気の沢みたいだけど、今回は貸し切りのようです。

大滝15m。
ここは直登しないで左岸の巻きです。

トラバース部分には残地のフィックスロープがあります。
この大滝はトップロープを張って遊ぶのにはいいかもね。すんごいシャワー食らうけど。

たぶん、ここがこの沢の核心、トイ状のCS滝。Cは小さいけど。
写真で見ると簡単そうだけど、取りついてみると初心者にはちょっとだけ難しいかもしれないからロープ出しましょう。左側はツルっとしてるけど、右壁にたくさんホールドあります。

この後テンション1発きました(笑) 足が少なめだから油断するとツルっときますよ。
以前はチョックウッドがあったような気がするな、この滝。何年もたてばさすがになくなるか。

ちょいと長めのツメだけど、藪漕ぎは無しで稜線に出ます。
そこから少し登山道を上がると生藤山の頂上に到着です。

下山は駐車スペース近くの橋まで続いている尾根を地図読みの練習も兼ねて下ります。踏みあとバリバリあるし、ピンクテープもあるからルートファインディングは少しも難しくありません。でもガスガスで視界はほとんどありませんでした。

右は針葉樹、左は広葉樹、地形図をみるとちゃんと載っています。意外と現在地把握に使えるんですよ、針葉樹広葉樹の分布は。他にも針葉樹広葉樹の分布を使った裏技もありますが、長くなるのでここでは触れません。

自然のものとは思えないフォルム。
シロオニタケ🍄💀
見た目通り、毒です。

というわけで、軍刀利沢でした。
興味ある人は以下の動画をどうぞ✋

https://www.youtube.com/watch?v=E37iECPME6s