登山情報

目次

キリマンジャロ登山ツアー/キリマンジャロ山とは/キリマンジャロ登山について/高所登山について/高山病対策/準備とトレーニング/登山ルート/登山装備/登山中の食事/チップ/レスキュー

キリマンジャロ登山ツアー

キリマンジャロ登山ツアーに関しては右下のバナーをクリックするか、
こちらをクリック → http://kilimanjaro.tusker.co.jp/event/next-event/

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キリマンジャロ山とは

キリマンジャロ山とは、

  1. 東アフリカ、タンザニア連合共和国 (United Republic of Tanzania)にある。EARTH2
  2. アフリカ大陸最高峰(5895m)にして、世界一の独立峰。
  3. シーラ峰(3962m)、キボ峰(5895m)、マウェンジ峰(5149m)の3つの峰から成り、東西約50km、南北約30kmに広がる成層火山である。
  4. キボ峰の最高地点をウフルピークと呼び、ウフルはスワヒリ語で自由を意味する。1961年のタンザニア独立を記念して命名された。
  5. 赤道付近に位置しているにもかかわらずその頂上には氷河がある。近年その規模は縮小してきているものの、年間を通してその氷河を見ることができる。
  6. ドイツ人地質学者、ハンス・メイヤー が1889年に初登頂。
  7. 1987年にキリマンジャロ国立公園が世界遺産に登録される。

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キリマンジャロ登山について

キリマンジャロはベテランの登山家でなくても挑戦可能な世界で最も高い山、と言えるかもしれません。
子供や初心者でも登頂の可能性がある一方、ベテランでも高度順化に失敗すると登頂できないこともあります。
よく、キリマンジャロは誰でも登れるのですか?という質問がありますが、「誰でも登れる山」ではなくて、「誰でも挑戦できる山」です。登頂できるかどうかは、その人次第です。
しっかりとした準備をして知識を身につけて、より確実な登頂を狙いましょう。
このホームページをじっくり読んでいただければキリマンジャロ登山のイメージがつかめると思います。
キリマンジャロ登山がどういうものかよく理解したうえで挑戦してください。

  • 登山ルート : メジャールートは5本で、マラング、マチャメ、レモショ、ロンガイ、ウンブウェなどがあります。全体の50%の登山者は山小屋完備のマラングルートを利用します。日本からのツアーの9割以上がこのマラングルートから登ります。他のルートには山小屋はありません。全登山者のおよそ25%がマチャメルート、15%がロンガイルート、8%がレモショルート、ウンブウェは2%くらいでしょうか。
  • シーズン : ほぼ赤道直下なので1年を通していつでも登れますが、ベストシーズンは天気の安定している1~2月か、乾季の7~9月です。3~4月は小雨季、5~6月中旬は大雨季で、10~12月も小雨季です。ただし、近年は天候の良い季節に登っても、天気が崩れるケースも多いようです。
  • キャンプ地 : マラングルートでは山小屋泊となりますが、その他のルートではテント泊となります。テント泊と言っても、日本からテントを持参する必要はありません。テントとマットレスのレンタル代金は登山費用に含まれています。ポーターがキャンプ地でテントを設営して待っていてくれるので、自分で設営する必要もありません。よって、寝心地はかなり劣るものの、持って行く装備は山小屋泊登山と大して変わりません。
  • 登山日数 : 5泊6日で登るのが定番ですが、4泊5日~7泊8日など、ルートや人によって様々です。
  • ガイド : チーフガイド、サブガイド、アシスタントガイドなどいますが、登山者の人数によってガイドの人数が変わります。登山者がひとりの場合はチーフガイド1人のみが同行します。5人で登る場合は、 チーフガイドにサブガイドが1人付きます。ガイドは当たり外れがありますが、あまり期待しないほうが無難です。ペースの速いガイドもいますので、そういう時はペースを落とすように言いましょう。
  • ポーター : 登山者ひとりにつきポーターは3人付きます。5人で登ればポーター15人です。テント、食料、寝袋やマットレスなど行動中に必要のない荷物はすべてポーターが運んでくれます。自分の荷物は、バッグを2つ用意して、自分で背負う用と、ポーターに預ける用の2つに分けてパッキングします。スコール(突然の大雨)に備えて、預ける用の荷物は必ずビニール袋に入れてからパッキングします。ポーターは先行して次のキャンプ地まで行ってしまうので、雨具、行動食、ヘッドランプなど行動中に必要になるかもしれないものは預けないように気をつけましょう。
  • コック : 登山中の朝食、ランチパック、夕食、お茶などはコックが用意してくれます。登山者の人数が多くなるとサブコックがつきます。ベジタリアンフードにも対応します。
  • ウェイター : 食事を運んだり片付けたりするウェイターです。コックは登山客のための食事と、ガイドやポーター達の食事も用意しなければならないため常に忙しく、食事に関する雑用はすべてこのウェイターが行います。
  • 飲み水 : 飲み水はポーターが水場から汲んできてくれるので、キャンプ地で補給できます。煮沸消毒したものを毎朝出発前に水筒に入れてくれます。多少濁っている時もありますが、まぁ、山なんでしょうがないですよね。また、近年ペットボトルのゴミが問題になり、2013年からキリマンジャロ登山に小さいペットボトルの持ち込みは禁止となりました。持ち込み可能なペットボトルは5リットルと10リットルの巨大サイズのみで、500ml や 1リットルサイズは持ち込みできません。ですので、ナルゲン水筒とか、プラチパスとか、自分の水筒を持参する必要があります。お腹が弱いなど飲料水が心配な場合は、10リットルのペットボトルを買って、それをポーターに運ばせ、キャンプごとに自分の水筒に少しずつ移しかえるという感じになります。ただし、これら大型サイズのペットボトルを売っている売店は少ないので、街から出る前に手に入れておきたいところです。登山初日は、ミネラルウォーターを自分で購入し、自分の水筒に移し変えて準備してください。
  • お湯 : キャンプ地ではコックがお湯を沸かしてポットに入れておいてくれます。おかわりし放題です。なのでお湯を沸かすために日本からガスクッカーなどを持参する必要はありません。ちなみにガス缶は飛行機に乗せられないので持って行くことはできませんし、日本で売っているようなガス缶はタンザニアでは売っていません。ガソリンなら現地で手に入るので、どうしても持参したいのであればガソリンクッカーにしましょう。また、朝食前、夕食前には手と顔をあらうお湯を用意してくれます(ツアーにもよるかもしれません)。

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高所登山について

キリマンジャロのような5000mを超える高所登山は、日本国内での登山では体験することができない “”普通ではない状態“” の登山である、と認識しておいてください。
何が普通ではないのでしょうか。大きく分けて以下の4つの要素があります。

1.低酸素

まず誰でも最初に思いつくのがこの低酸素、だと思います。標高が上がれば空気が薄くなり、酸素も減ります。それに合わせて酸素と結びついた血中のヘモグロビンも減り、人体に様々な障害をもたらします。これが急性高山病です。高度を上げて行けば血中の酸素濃度が低下していきますが、標高の上げ方によっても違ってきますし、個人差(もともとの呼吸機能や順化の違い)もあります。また、高齢者の方が低酸素状態に陥りやすいというデータもあります。
過剰に心配する必要はありませんが、ゆっくり歩く、体を冷やさない、水分を十分にとる等、常識的な高山病対策は登山者ひとりひとりが気を付けなくてはなりません。
高山病対策に関しては次の「高山病対策」を参照してください。

2.寒さ

152m登ると気温はおよそ1℃低下します。キリマンジャロの登山口から頂上までの標高差はおよそ4000mですが、この計算だとおよそ26℃低下することになります。これに加え昼夜の気温差も加わります。キリマンジャロのキャンプ地では、赤道直下とはいえ0℃前後まで冷え込みます。頂上付近では-10℃です。体温が奪われると全身の生化学反応が落ち、また寒冷に伴う利尿による循環血液量も低下し、急性高山病にもつながります。防寒対策とともに水分補給はしっかりしておかなくてはなりません。キリマンジャロの寒さは日本の冬山に比べれば大したことのない寒さかもしれません。しかし、頂上アタックの時だけは違います。それは空気の薄さです。低酸素のためゆっくりゆっくりしか動けないため体がなかなか温まらないのです。防寒着、温かい飲み物、ホッカイロなど、寒がりな人は対策が必要です。

3.乾燥

高所の空気は常に乾いています。そして高所では誰もが呼吸が大きく早くなります。日本登山医学会によると、標高5500mでの軽い運動でも呼吸によって肺から失われる水分は1時間あたり200mlと推定されています。
キリマンジャロの頂上アタックですが、4700m~5895mまでをおよそ7時間かけて登り、3時間で下山します。この10時間で体から失われる水分は2リットルを超えると予想することができます。頂上アタック時は寒いのでなかなか水分を取りづらいものです。低酸素のため水を出すのも億劫です。そして軽量化のため、頂上アタックの時は500mlしか水を携帯しないという方もいますが、急激な水分喪失による脱水は血液を濃縮させ固まりやすくし、大変危険な状態と言えます。
頂上アタックの時は最低でも1.5リットル、できれば2リットル持って上がり、こまめに水分補給することを忘れないでください。

高所登山では最低1日3~4リットルの水分補給が必要であると認識しておいてください。喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。

4.紫外線

空気が薄いことと、空気が乾燥している(空気中の水分が少ない)ことは、いずれも太陽光線の空気中での散乱を減らします。晴れたキリマンジャロの頂上では、海抜0mに比べて人体に吸収される日射量は50%増加というデータがあります。地表面での反射も大きな要素であり、通常の地表面での反射は20%に満たない程度ですが、積雪がある場合の反射率は90%に達することもあります。帽子、サングラス、日焼け止めは必携であると思っていてください。サングラスをしないで失明したガイドもいるくらいです。
日焼けに関してですが、女性はかなり気をつけていますが、男性は甘く見ている傾向にあります。鼻の皮が全部剥げたり、唇が割れて血だらけになった人もいますので、甘くみないようにしてください。

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高山病対策

高山病とは、高地において低気圧、低酸素に順応できないことにより人体に生じる一連の症状の総称のことです。
キリマンジャロ登山において登頂を断念するに至る原因の9割以上がこの高山病と言えるでしょう。
したがって、より確実な登頂を目指すに当たり、高山病についてよく理解しておく必要があります。
高山病のなりやすさにはかなり個人差があり、若くて健康だろうとも、普段からトレーニングをしていようとも、なる時はなります。
また、高山病の発症率に男女差はありません。

主な高山病の症状は以下の通りです。

高山病の症状

症状
初期段階 軽い頭痛、吐き気、食欲不振、よく眠れない、だるさ、運動中の息切れ、むくみ、等
中期段階 ひどい頭痛、激しい嘔吐、下痢、少し動いただけで激しい息切れ、空咳、等
重篤 高地肺水腫(安静時の息切れや空咳)、高地脳浮腫(運動失調や意識障害)

少しでも自分の体調に異変を感じたら、必ずガイドやチーフリーダーに相談しましょう。症状には個人差がありますが、多かれ少なかれ誰にでも出るものです。頭痛や吐き気があったからといって、即座に下山、登頂を断念しなければならない、というわけではありません。早めに対処すれば十分続行可能です。最もやってはならないことは、“高山病の症状を隠す”ことです。これをやってしまうと、登頂できないどころか、自分の命を危険に晒すことになりかねません。

高山病対策として、以下の方法があります。これをやっていれば絶対高山病にならない、というわけではありませんが、効果は期待できます。高山病になった時のことよりも、まずは予防方法からしっかり頭に入れておきましょう。

 1.水分補給を十分に行う

キリマンジャロの様な高山では空気は常に乾燥していて、呼吸も大きく早くなり、知らず知らずのうちに体から水分が呼気や発汗によりにどんどん抜けていきます。5000mを越える高所の登山では1時間におよそ200mlの水分が体から抜けていくと推定されます。体内の水分が不足すると血液の粘土が上昇し血中の酸素運搬が円滑に行われなくなり、また血液が固まりやすくなります。また、高所ではあまり喉の渇きを感じないことが多いようで、知らず知らずに水分摂取を忘れることが多く、登山者は意識的に水分を取るようにしなければなりません。キリマンジャロでは、行動中は2リットルの水を持ち、それを次のキャンプまでに飲みきるくらいのつもりで調度いいと思います。後は朝食、夕食時にお茶などで水分を十分すぎるくらい補給してください。お湯のおかわりはいくらでもできます。高所では1日3~4リットル以上の水分補給が必要です。

2.ゆっくり登る

単純に言うと行動による酸素消費量が呼吸による酸素供給量を上回らなければ高山病は回避できるはずです。運動量を増やすと酸素消費量も増えるので、とにかくゆっくり歩くことが重要です。急いでもしょうがないのでゆっくりのんびり景色を楽しみながら登りましょう。キリマンジャロではペース作りは基本的にチーフガイドが行いますが、もしペースが少しでも速いと感じたら、無理はせず、ペースを落とすようチーフガイドに「ポレポレー」と伝えましょう。ちょっとペースが遅いな、と感じるくらいで調度いいです。

3.呼吸を意識する

常に深呼吸をしているくらいのイメージでいいと思います。より多くの酸素を体内に吸い込むことを意識して呼吸をしましょう。息を最後まで吐ききるのがコツです。
有圧呼吸法も効果的で、深呼吸の一種ですが、大きく息を吸って、2~3秒息を止めて肺に圧力をかけ、口をすぼめて力強くでもゆっくりと息を吹きだします(ろうそくを吹き消すようなイメージで息を噴出すとその時にも肺に圧力がかかる)。肺に圧力がかかると使用されていない肺胞も膨らみ、より効果的に酸素を取り込むことができる、らしいです。実際に効果があると思います。

4.高所順応があるルート、日程を選ぶ

キリマンジャロは4泊5日~6泊7日くらいでの登山が通例ですが、高度順化的に言うと実は無理があります。1番人気のマラングルートは4泊5日か5泊6日の日程が可能ですが4泊5日だと体の高度順化が追いつかない可能性が高いです。マラングルートなら5泊6日以上を選びましょう。もともとルート上に高所順応が組み込まれている5泊6日のマチャメルート、レモショルートなどもありますが1日の歩程が厳しいので、もう1日延ばして6泊7日で登れば更に効果的でしょう。できる限り余裕のある日程で登ることをお勧めします。

5.高山病薬

高山病薬としてはダイアモックスが最も知られていますが、日本旅行医学会によるとダイアモックスは有効であるようです。予防薬として服用する方法、また治療薬としても服用できますが、手足のしびれなど副作用が出る場合もあり、医師の処方が必要です。
ダイアモックスの処方が可能な病院のリスト ⇒ http://www.jstm.gr.jp/japan_map.html
ちなみに、私はダイアモックスを携帯していますが、実際服用したことはないので、どれほどの効果があるのか体感したことはありません。
効き方には個人差もありますが、ダイアモックスのおかげで高山病の初期症状を免れている人がたくさんいるのも事実のようです。ちなみに、ダイアモックスが有効であるのは軽い高山病の初期症状に対してだけなので、高山病の特効薬と勘違いしないようにしてください。

6.防寒対策

頂上アタックの出発時(夜中0時)の気温はおよそマイナス3度、頂上に着くころにはマイナス10度ほどまで下がります。
体温の低下は血管の収縮の原因となり、血流が悪くなります。結果、高山病の悪化につながります。防寒対策をしっかりしていきましょう。頭部が冷えると頭痛になりやすいので、ニット帽をかぶりましょう。
また、就寝時に寒いと体がリラックスできずに疲れも取れません。暖かいシュラフで快適な睡眠をとりましょう。自分のシュラフに不安があれば、レンタルして自分のシュラフと重ねて使えばばっちりです。ホッカイロや、温かい飲み物を持っていくのも効果的でしょう。水筒は湯たんぽにもなります。
休憩の時は体が冷えるので、面倒でもジャケットを着るよう心がけましょう。
キャンプサイトでも体が冷えないように温かい服をいっぱい着て、温かい飲み物をたくさん飲みましょう。

7.下山

高山病の症状がひどい場合、対処方法は下山(高度を下げる)以外にありません。1000メートル程降りればほとんどの場合回復します。
難しいのは下山の判断を下すタイミングです。誰しもが登頂を目指してタンザニアまで足を運んだわけで、こんな所で終わるわけには行かない、そう考えるでしょう。
ですが、決して隠さず、早めにガイド、チーフリーダーに相談してください。ガイドやチーフリーダーも、全員で登頂したい気持ちは同じです。安易に下山の判断を下したりはしないはずです。症状が重くなる前に、早めの相談をすることが大事です。

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準備とトレーニング

準備無しのぶっつけ本番という人もたまにいらっしゃいますが、
登頂率を上げるという意味でトレーニングをしておく事をお勧めします。

 1.トレーニング

高山病に対するトレーニングは有酸素運動です。
体力不足で、日本の低い山で息切れしているような人がキリマンジャロのような高山で強いなんてことは決してありません。
ジョギングや登山などの有酸素運動を日ごろからやっておくことにより最大酸素摂取量を高めておくと、高所でもよいパフォーマンスを期待できます。
高山病対策としてキーポイントは有酸素運動なので、ウォーキングは(ジョギングに比べて)あまり効果がないようです(体力づくりとしてはオーケー)。
無理しすぎないように、自分のできる範囲で続けることが大事だと思います。

2.高度順化

もうひとつ、高山病に対する準備として高度順化がありますが、
日本では3000メートル級の山に登るか、低酸素室でトレーニングするか、の2択です。
キリマンジャロ渡航の直前に、1泊くらいで富士山に登るのが高度順化のためのトレーニングとしては良いと思いますが、時期の問題もありますので簡単ではないかもしれません。

低酸素室でのトレーニングですが、代々木駅の近くにあるミウラドルフィンズがお勧めです。
低酸素状態を体験しながらとても丁寧に解説していただけます。
私も一度お世話になってみましたが、とても参考になりました。
ミウラドルフィンズのホームページは以下のアドレスです。参考にしてください。
http://www.snowdolphins.com/index.html
キリマンジャロ対策として受けるコースは、4000メートル海外高所テスト(140分)、10000円。
それ以降トレーニングを続けるのであれば、最大6000メートルの低酸素まで対応できるようです。

3.メディカルチェック

高所では、高齢者は若者に比べ低酸素状態になりやすく、また既存疾患などが有る場合、それが悪化する可能性があります。とくに心臓循環器系、呼吸器系の疾患がある場合は高所での低酸素状態による影響を受けやすいのは言うまでもありません。
高齢者の方は事前にメディカルチェックをしておくことが必要です。
既存疾患がある場合は必ず主治医と相談し、主治医からの登山許可をいただいてください。
そして、必ずガイドにその事を知らせてください。
これは倫理上の義務といえます。1個人の疾患がチーム全体に影響し、他のメンバーを危険にさらすことになる可能性があるからです。
健康に関する不安材料はすべて日本で解決してから出発しましょう。

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登山ルート

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下記のお勧め度などは、それぞれのルートの相対的な評価(しかも私の個人的な好みもあります)なので、★がひとつだから最悪である、という意味ではありません。どこのルートもそれぞれいいポイントがあるので、自分にあったルートを選んでください。

最短日数 お勧め
日数
難易度 景色 入山者数 お勧め度
マラングルート 5 6 易しい 良い かなり多い ★★
マチャメルート 6 7 やや難しい すばらしい 多い ★★★
レモショルート 6 7-8 難しい すばらしい 少ない ★★★
ウンブウェルート 5 6 難しい 良い ほぼいない
ロンガイルート 5 6 やや易しい すばらしい 少ない ★★★

1.マラングルート (体力 ★、植物 ★★★、景色 ★、お勧め度 ★★)

DAY 1 : MARANGU GATE(1860m) ⇒ MANDARA HUTS(2700m) 3 – 4 hours
DAY 2 : MANDARA HUTS(2700m) ⇒ HOROMBO HUTS(3700m) 3 – 4 hours
DAY 3 : HORONBO HUTS(3700m) ⇒ KIBO HUTS(4700m) 4 – 5 hours
DAY 4 : KIBO HUTS(4700m) ⇒ GILLMAN’S POINT(5681m) ⇒ UHURU PEAK(5895m) ⇒ HOROMBO HUTS(3700m) 15 – 18 hours
DAY 5 : HORONBO HUTS(3700m) ⇒ MARANGU HUTS(1860m) 6 hours

通称”コカコーラルート”と呼ばれるこのルートは、キリマンジャロ登山中唯一の山小屋完備の最も難易度が低いポピュラーなルートです。最短で4泊5日を要するが、高度順応のためどこかの山小屋で2連泊する5泊6日の日程で登ることが勧められます。
上記の日程は4泊5日の場合です。
世界中から集まる登山客のおよそ50%がこのルートから登ります。日本からの登山ツアーの場合、90%以上がこのルートでしょう。

■ ここがお勧め!!
1.ルートがしっかり整備されていて非常に歩きやすい。そのためレスキューも早い
2.水場がキレイ、ルート上に何か所かトイレも整備されている
3.雨の多い南側斜面なので植生がとにかくすばらしい
4.山小屋泊なので、テント泊経験者じゃなくても安心
5.5泊6日で登る場合、日程に余裕があるので登頂を狙いやすい
6.売店でコーラやビールが売っている
■ ここが残念!!
1.東西南北山容が異なる広大なキリマンジャロにおいて同じルートのピストンは非常にもったいない
2.森林限界以降は非常に埃っぽい。団体客とすれ違う時など、マスクがないと呼吸どころか目も開けられないことがある
3.ルートが整備されすぎていて、かつ単調で長い
4.登山客が多いのと、登りと下りのルートが同じため、時々渋滞する
5.プロテアの群生地が山火事で焼け野原になってしまいました。元通りになるには数年を要するでしょう。

2.マチャメルート (体力 ★★★、植物 ★★★、景色 ★★★、お勧め度 ★★★)

Day 1 : MACHAME GATE(1790m) ⇒ MACHAME CAMP(3010m) 4 hours
Day 2 : MACHAME CAMP(3010m) ⇒NEW SHIRA CAMP(3845m) 5 hours
Day 3 : NEW SHIRA CAMP(3845m) ⇒ LAVA TOWER(4640m) ⇒ BARRANCO CAMP(3960m) 8 – 9 hours
Day 4 : BARRANCO CAMP(3960m) ⇒ BARAFU CAMP(4640m) 8 – 9 hours
Day 5 : BARAFU CAMP(4640m) ⇒ STELLA POINT(5730m) ⇒ UHURU PEAK(5895m) ⇒ MWEKA CAMP(3080m) 15 – 20 hours
Day 6 : MWEKA CAMP(3080m) ⇒ MWEKA GATE(1630m) 3 – 4 hours

通称”ウィスキールート”と呼ばれるこのルートは、マラングに続いて2番目に人気のルートで、マラングルートに比べ(体力的に)難易度は高め。山小屋は無く、テント泊の登山となります。
5泊6日で登るのが一般的ですが、BARRANCO CAMP と BARAFU CAMP の間にある KARANGA CAMP で1泊する6泊7日での日程で登る登山者もいる。
見所が多く、植生も豊かで、岩場などもあり、バランスの取れたキリマンジャロ登山中の鉄板ルートと言っても過言ではないお勧めルートです。

■ ここがお勧め!!
1.とにかく景色が壮大ですばらしい。キャンプ地のロケーションも最高
2.南側斜面をトラバースするルートなので、最初から最後まで植生がすばらしい
3.高度順化が含まれるルートなので難易度が高い割に登頂率も高い
4.マラングやロンガイにはない岩壁登り(バランコウォール)があるので、アスレチック気分を味わえる
5.キボ峰南西壁、ブリーチウォール直下のトラバースは大迫力
6.グレートバランコヴァレーに群生するジャイアントセネシオの群生地はまさに圧巻
7.登りと下りでルートが違います
■ ここが残念!!
1.写真でよく見るようなキボ峰のきれいな台形が見えるポイントが無い
2.欧米人にはかなり人気のルートであるため、テントサイトが込み合うことがある。いい場所がとれないと、斜めの場所にテントを張ることになり安眠ができないこともある
3.5泊6日の日程の場合、登頂アタック前の仮眠を十分取ることができない場合がある(日程に少し無理がある)

3.レモショルート/ シーラルート (体力 ★★★、植物 ★★★、景色 ★★★、お勧め度★★★)

Day 1 : LEMOSHO STARTING POINT(2385m) ⇒ BIG TREE CAMP(2780m) 5 hours
Day 2 : BIG TREE CAMP(2780m) ⇒ SHIRA 2 CAMP(3900m) 9 – 10 hours
Day 3 : SHIRA 2 CAMP(3900m) ⇒ LAVA TOWER(4640m) ⇒ BARRANCO CAMP(3960m) 8 – 9 hours
Day 4 : BARRANCO CAMP(3960m) ⇒ KARANGA CAMP(4030m) 4 – 5 hours
Day 5 : KARANGA CAMP(4030m) ⇒ BARAFU CAMP(4640m) 3 – 4 hours
Day 6 : BARAFU CAMP(4640m) ⇒ STELLA POINT(5730m) ⇒ UHURU PEAK(5895m) ⇒ MWEKA CAMP(3080m) 15 – 20 hours
Day7 : MWEKA CAMP(3080M) ⇒ MWEKA GATE(1630M) 3 – 4 hours

キリマンジャロ中、最も美しいルートと言われているが、キリマンジャロの西の果てから登るため行程が長く、他のルートに比べて体力が必要(日数によりますが)です。
上記の日程はお勧めの6泊7日で記載しました。5泊6日で登る場合は、KARANGA CAMP を飛ばして BARRANCO CAMP から BARAFU CAMP まで一気に行く事になります。逆に8日間で登る場合は、BIG TREE CAMP と SHIRA 2 CAMP の間に SHIRA 1 CAMP が入ります。
マラングやマチャメルートに比べてここからの入山者は多くありません。
山小屋は無く、全行程テント泊となります。
LAVA TOWER(4640M) 手前から マチャメルートと合流します。
体力のある方には是非お勧めしたいルートですが、初心者でも日程を長く取れるのであればお勧めです。

■ ここがお勧め!!
1.キリマンジャロ登山ルート中最も美しいルートと呼ばれ、キリマンジャロ3大ピークのひとつ、シーラ峰(シーラリッジ)を横目に正面にはキボ峰を眺めながらシーラ高地を抜けていく壮大なルートです
2.西側のジャングルからスタートし、下山は南斜面のムウェカルートなので、最初から最後まで植生がすばらしいです
3.スタート地点周辺の西斜面ではサルやカメレオン、時にはゾウに遭遇することもあります
4.途中からマチャメルートに合流するため、マチャメルートの見所、ラーヴァタワー、グレートバランコヴァレー、バランコウォールやキボ峰南壁(ブリーチウォール)直下のトラバースなど見所満載です
5.登りと下りでルートが違います
6.登山ゲートに行く途中でシマウマの群れと遭遇することもあります
■ ここが残念!!
1.他のルートに比べ体力がいります(5泊6日の場合)。7日間の日程にすれば大丈夫。
2.5泊6日だと登頂日の日程に多少の無理があります。
3.天候(雨天)によってはコースタイムが大幅にズレることがあります。

4. ウンブウェルート (体力 ★★★、植物 ★★★、 景色 ★★、お勧め度 ★)

Day 1 : UMBWE GATE(1640m) ⇒ UMBWE CAVE CAMP(2930m) 7 – 8 hours
Day 2 : UMBWE CAVE CAMP(2930m) ⇒ BARRANCO CAMP(3960m) 7 – 8 hours
Day 3 : BARRANCO CAMP(3960m) ⇒ KARANGA CAMP(4035m) 4 – 5 hours
Day 4 : KARANGA CAMP(3960m) ⇒ BARAFU CAMP(4640m) 4 – 5 hours
Day 5 : BARAFU CAMP(4640m) ⇒ STELLA POINT(5730m) ⇒ UHURU PEAK(5895m) ⇒ MWEKA CAMP(3080m) 15 – 20 hours
Day 6 : MWEKA CAMP(3080m) ⇒ MWEKA GATE(1630m) 3 – 4 hours

キリマンジャロ登山中最も急なルートで、体力がいります。ウンブウェルートからの入山者はたったの2%と、5本のメジャールートの中では最もマイナーです。マチャメルート、レモショルートからのエスケープルート(下山道)、若しくは補給ルートとして利用される場合もあります。
上記の日程は5泊6日で記載してありますが、4泊5日でも登頂を狙えます(ただし事前の準備、高度順化)が必要)。
他人とは違うルートで登りたい人、急登にチャレンジしたい人は是非このルートをチョイスしてみてください。

■ ここがお勧め!!
1.5泊6日の日程であれば余裕があり、頂上アタック前夜にしっかり仮眠をとれます
2.南斜面からの登山なので植生がすばらしい
3.マイナーっぷりが心とチャレンジ精神をくすぐります(笑)
4.登りと下りでルートが違います
■ ここが残念!!
1.マチャメやレモショルートを短くしたようなルートなので、ラーヴァタワーやシーラピークなどの見どころは見逃します。
2.初日、2日目はとにかく急登です。体力のある人でないと厳しいです
3.写真で見るようなキボ峰のきれいな台形が見えるポイントはありません

5.ロンガイルート (体力 ★★、植物 ★(下山はマラング★★★)、景色 ★★★、お勧め度 ★★★)

DAY 1 : NALEMORU GATE(1990m) ⇒ SIMBA CAMP(2625m) 5 hours
DAY 2 : SIMBA CAMP(2625m) ⇒ KIKELELWA CAMP(3630m) 6 – 7 hours
DAY 3 : KIKELELWA CAMP(3630m) ⇒ MAWENZI TARN CAMP(4310m) 3 – 4 hours
DAY 4 : MAWENZI TARN CAMP(4310m) ⇒ KIBO CAMP(4700m) 4 – 5 hours
DAY 5 : KIBO CAMP(4700m) ⇒ GILLMAN’S POINT(5681m) ⇒ UHURU PEAK(5895m) ⇒ HOROMBO CAMP(3700m) 15 – 18 hours
DAY 6 : HORONBO CAMP(3700m) ⇒ MARANGU GATE(1860m) 6 hours

ナレモルゲートから出発するので”ナレモルルート”とも言います。また、ケニア側(北側)からのルートなので”ケニアンルート”と呼ぶ人もいるようです。
日本からの登山ツアーでは全く無視されて(知らないのでしょう)知名度はほぼ皆無のこのロンガイルートですが、実は最もお勧めしたいルートのひとつです。
キリマンジャロ登山者のおよそ15%がこのルートから登ります。欧米人にはかなり人気のルートで、難易度はマラングルートとほぼ同じであるにもかかわらず、景色は断然ロンガイルートに軍配があがります。
キリマンジャロが最も美しく見えるルートです。また、キリマンジャロ3大ピークのひとつ、マウェンジ峰を経由するので、マウェンジの雄姿を間近で見ることができ、しかも爆裂火山の北側から見ることのできる唯一のルートです。
全行程テント泊で、通常5泊6日で登ります。下山はマラングルートですが、山小屋には泊まれません。
雨の少ない北側からの登山であるため、ロンガイルート上の植生は貧弱ですが、下山は植物が豊富なマラングルートなのでキリマンジャロ特有の花や植物を見逃すことはありません。

■ ここがお勧め!!
1.日程に余裕があるため登頂が狙いやすい。
2.登頂アタック前にしっかり仮眠をとることができる
3.キリマンジャロ第2峰のマウェンジを間近に見ることができる
4.登山2日目、カメレオンがたくさんいる。目を凝らして探しましょう。他の動物にも遭遇できる可能性の高いルートです
5.登りと下りで違うルートなので飽きることがない
6.キリマンジャロの形がもっともきれいに見える北側からのルートである
■ ここが残念!!
1.雨の少ない北側から登るので、ロンガイルート上では植生はあまり期待できない。ただし植生の少なさは、下山ルートのマラングが補ってくれます
2.第1、第2キャンプの水場がトイレよりも下にあるので水質汚染の不安が多少あり、雨も少ないので水の流れが少なく水場の見た目もあまりきれいではない。第2キャンプまでの飲み水はペットボトルで持参した方がいいかもしれません
3.雨が少なく乾燥しているので埃っぽい。マスクがあったほうがいいです

6.ムウェカルート

ムウェカルートは、マチャメルート、レモショルート、ウンブウェルートの下山専用ルートです。
また、
キリマンジャロを1泊2日でやっつけようという鉄人は、このルートのピストンでウフルピークを狙うようです。

7.そのほかのルート

■ ノーザンサーキット : キボ峰の北側を周回するルートです
■ サウスサーキット : マチャメルート、ムウェカルート、マラングルートをトラバースして繋ぐルートです
■ ロンドロッシルート : レモショルートと平行するルートですが、シーラ高地まで車も走れる道路なので面白くないです
■ アッパーマラングルート : ホロンボハットからマウェンジキャンプ(通常のマラングルートでは通らない)を経由してキボハットへ向かうルートです
■ ウェスタンブリーチルート : ラーヴァタワーから頂上へ登るもうひとつのアタックルートですが、崩落事故がよくあるため、お勧めしません。2012年にも崩落事故でアメリカ人が4名ほど亡くなったようです。

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登山装備

自分の愛用の装備を持っていく人、今から装備をそろえる人などいると思いますが、レンタルできるものもあるので、それらをうまく併用して安くすませたり、荷物を減らしたりすることも可能です。
夜はかなり冷え込むので、防寒着は多めに持って行くことをお勧めします。
レンタル登山用品は、(かなり)クオリティ低いですが、シュラフとストックに関しては許せる範囲内です。ただし、レンタルシュラフの場合、2枚レンタルして重ねて使用してください。1枚だと寒くて眠れません。
以下、キリマンジャロ登山に必要な装備と、コメントを記載させていただきます。

1.靴、バックパックなど

登山ブーツ : 履きなれたものがいいです。頂上付近はザレている(砂利)ので最低でもハイカットの登山靴にしましょう。富士登山で使用するくらいのものでオーケーです。しっかり防水スプレーをかけておいてください。登山店などで尋ねると例外なく4~5万円くらいする登山靴を勧められるようですが、そんな高価なものは必要ありません。ただし、メッシュ生地のトレランシューズはダメです(砂が入るし、寒さで足が凍ります)。

  • バックパック(自分用) : 20~30リッターくらいのサイズでオーケー。水、行動食、昼食、防寒着、レインコート、その他小物が入るサイズでいいです。
  • バックパック/スポーツバッグ等(ポーター用) : ポーターに預ける荷物を入れるためのザックです。必ずしもザックである必要はなく、スポーツバッグ等でも大丈夫です。雨対策として、預け荷物はかならずビニール袋や防水スタッフバッグに入れてからパッキングしましょう。
  • バックパックカバー : 雨に備えてザックにかぶせるカバーが必要です。もしくは、荷物をすべてビニール袋にいれてからバックパックに詰めれば、カバーは必要ありません。要は荷物がぬれないようにすることが重要です。
  • サンダル : キャンプ地でサンダルがあると便利。寒いので、靴下のまま履けるタイプのサンダルで軽量のもの(クロックスなど)がいいと思います。タンザニアまでの飛行機も長いので、機内でサンダルがあると快適です。

 2.シュラフなど

  • シュラフ : 冬用のダウンシュラフ。モンベルだったらダウンハガー#1以上が必要。#2だと人によっては寒くて安眠できないです。若しくは、夏用かスリーシーズン用くらいのシュラフを持参し、レンタルシュラフと重ねて対応することもできます。冬用のダウンシュラフを持っていない場合は、後者をお勧めします。キリマンジャロ登山だけのために、わざわざ高価な冬用を買う必要は無いと思います。レンタルシュラフの2枚重ねでも十分対応できます。
  • シュラフカバー : シュラフと併用します。
  • (マットレス) : テント泊のルートではマットレスは必須ですが、テント泊のルートでは無料でマットレスのレンタルがついているのが普通です。ですので、日本から嵩張るマットレスを持って行く必要はありません。ただし、寝心地にこだわる人は自分のマットレスを持参するのもいいかと思います。

参考までに、シュラフに関して今までのキリマンジャロ登山イベント参加者が使用していたのは以下の通り。

  1. モンベルダウンハガー#0 : 53歳男性「いやー、快適快適!!」
  2. モンベルダウンハガーEXP : 37歳女性「ちょっと暑いかな」
  3. マウンテンイクイップメント・ライトライン : 57歳女性「調度良い温かさ」
  4. ナンガ・オーロラ900 : 44歳男性「パンツ一丁で寝ても暑い!!」
  5. ナンガ・オーロラ900 : 36歳女性「寒がりなので調度良い温かさでした」
  6. イスカ・パフ810 : 38歳男性「シャツ1枚で寝ても暖かい」
  7. モンベルダウンハガー#2 と 夏用シュラフの2枚重ね : 私「調度いいです」
  8. モンベルダウンハガー#3 と レンタルシュラフの2枚重ね : 42歳女性「調度よかったです」
  9. モンベルダウンハガー♯2 : 25歳男性「服をすべて着込んでギリギリ眠れる。寒かった。」
  10. モンベルダウンハガー#1 : 39歳女性「寒さを感じたので、シュラフ内にダウンやフリースを隙間が無いようにつめてみたら快適に寝られた」
  11. ナンガ・ナノバッグSPDX720 : 31歳女性「寒かった。テントシューズを履いたり、水筒で湯たんぽにしたり、ツェルトをかけたり、ザックを空にしてシュラフに重ねたりして対応した」

以上、同じシュラフでも感じ方に個人差があるようなので注意。
寒がりな人はハイスペックのシュラフをお勧めします。

3.衣類

雨具 : ゴアテックスのレインコート上下。リーズナブルなミズノのベルグテックとか、モンベルのハイドロブリーズあたりでもオーケー。レンタルの雨具は、防水性のないただのウインドブレーカーだったりするので、雨具に関してはレンタルを考えないでください。ビニール製の安物は、雨で濡れる前に蒸れて汗でビショビショになるのでNGです。

  • ダウンジャケット : 軽量のインナーダウンと、寒がりな人は夜用に厚手のダウンジャケットを用意。夜中の気温は- 1℃ ~- 3℃くらいです。
  • 防寒着 : フリース、セーターなど。
  • ジャケット : ゴアテックスや、ウインドストッパー系の防風ジャケット。レインコートでも代用できるが、別にもう一枚あると安心です。軽量でペラペラのナイロン系ウィンドブレーカーなどもあると便利です。
  • シャツ : 長袖2枚、半袖3枚くらいあれば足りるでしょう。速乾性のものを用意してください。
  • ズボン : 登山用で速乾性のもの。行動用と、キャンプ地用の2枚。
  • ダウンパンツ : キャンプ地で快適にすごしたい方はあったほうがいいかも。
  • 靴下 : 分厚い登山用の靴下を5~6枚くらい。日数分でいいと思います。
  • 手袋 : 厚手のが1セット(スキー用など)と、薄手を1セット(軍手でも可)。
  • 帽子 : 頂上付近は寒いので耳が隠れるニット帽タイプ。日差しも強いので日よけ用の帽子もあったほうがいいでしょう。
  • スパッツ / ゲイター : 頂上付近は小石や砂が靴の中に入ってくるような足場が続きます。スパッツがないと厳しいです。
  • ネックウォーマー : マフラーとか、首周りの防寒具としてあった方が快適。

4.小物

ヘッドランプ : 夜必須。頂上アタックの日は夜中の出発です。予備の電池を1セット用意しておいたほうがいいでしょう。

  • ストック : 行程が長いのでダブルストックをお勧めします。
  • ビニール袋数枚 : 絶対に濡れたらまずいものはビニール袋に入れてからバックパックに入れること。雨の程度によってはバックパックカバーだけでは不十分です。
  • 折りたたみ傘 : 必須ではないですが、あったほうがいいくらいの雨が降るときもあります。
  • サングラス : 頂上付近の紫外線は強烈です。目薬もあったほうがいいです。
  • 日焼け止め&UVカットのリップクリーム : 日焼け止めとUVカットのリップクリームは必須。頂上付近では空気が薄いので紫外線が強烈です。特に唇は日焼け対策を怠るとヒビが入って血だらけになったり、腫れ上がったりすることもあります。
  • カメラと予備バッテリー : 寒いとバッテリーが弱るのが早いので、予備バッテリーも忘れずに。
  • トイレットペーパー : ポーターが用意していますが、自分用にひとつ持っていたほうが安心です。
  • ウェットティッシュ : 砂埃で顔が真っ黒になります。顔拭きなどにあると便利。女性の方のアドバイスですが、使用頻度がかなり高く女性は多めに用意したほうがいいとの事です。
  • 埃払いブラシ : 必須ではないです。予想以上に埃っぽく、服や靴が砂で真っ白になるので、あるといいかも。100均とかで売ってる安くてコンパクトなやつでいいと思います。
  • 行動食 : 日本から買っていった方がいいです。チョコレートとか、飴とか、自分がいつも山に持って行くものを用意すればいいと思います。
  • ホッカイロ : 夜寒いのであったほうがいいかもしれません。靴の中に入れるタイプの脚用ホッカイロもあります。
  • マスク : マラングとロンガイルートは砂埃がひどい箇所があるので、マスクは必須。
  • 水筒 : ハイドレーションシステムでも、ペットボトルでも。途中の水場でポーターが汲んでくるので、各キャンプ地で補給可能です。私はおなかが弱い、など、心配でしたら行動中の飲み水分くらいは市販のペットボトルを買ってポーターに持たせてもいいかもしれません。ポカリの粉とか持って行くと水分補給に良いでしょう。ただし登頂アタック時だけはハイドレーションはホース部分が凍り付いてすぐに使えなくなります。
  • サーモス、水筒 : 必須ではありませんが、行動中に温かい飲み物がほしい場合は出発前にキャンプ地でお湯を入れてから出発できます。
  • タオル、歯ブラシ : 汗を拭いたり、顔を洗ったり。歯も磨きましょう。キャンプ地でポーターが洗面器にお湯をいれて石鹸と一緒に持ってきてくれます。
  • 高山病の薬 : ダイアモックスなど。各自の判断にまかせます。私は使用したことがありません。
  • 胃腸薬 : お腹を壊した場合に持っていると助かります。

後は、各自思いついたもの、いつも装備しているものを持って行きましょう。

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登山中の食事

登山中の食事はどんなものがでるのか、気になるところでしょう。
ハッキリ言って、十分すぎるくらいの食事がでます。
味はともかくとして、足りないなんてことはまず無いと思います。

食事は利用する旅行会社(値段)によってかなり違うと思います。
私が紹介しているのは、スタンダードな部類の旅行会社を利用した場合の食事を紹介しています。

キャンプに到着すると、コックがお茶とお菓子を用意していてくれます。
飲み物は、インスタントコーヒー、ティーバッグ、ミロ、粉ミルクが用意されています。お湯はポットで用意されていて、なくなればおかわりできます。
お菓子は、ピーナッツ、ポップコーン、ビスケットです。

その後、食パン山盛りとスープが出てきます。これを食べ過ぎるとメインの前におなかがいっぱいになってしまいます。
メインの主食は、ジャガイモ、ご飯、パスタが順番に出てきます。ジャガイモをゆでたものと、ご飯はおいしいですが、パスタは茹ですぎでブヨブヨ&オイリー・・・残念ながらいまいちです。でも山で食べる食事と思えばなかなかなもんです。
おかずは基本的にトマト味です。肉と野菜をトマトで煮込んだもの、野菜を炒めたもの、などがでます。

朝食は、食パン、果物、目玉焼きとソーセージが出ます。
果物は、マンゴー、スイカ、パイナップル、オレンジなどがでます。スイカとかパイナップルを担いで登っているポーターに感謝です。

昼食は、お弁当です。揚げパンかサンドイッチ、ゆで卵、ミカン、などが袋詰めにされて出発時に渡されます。ゆで卵用の塩を入れ忘れることが多々あるので、塩を忘れるなと言っておいた方がいいですよ。

以上、後は写真を見てイメージを膨らませてください。

 

チップ

ポーター達は恐ろしく給料が安いので、チップにものすごい期待しています。
いくらくらい払えばいいのか、その相場を以下に説明しておきます。

5泊6日の登山の場合
チーフガイド : 160000シリング
サブガイド・アシスタントガイド : 140000シリング
コック・ウェイター : 100000シリング
ポーター : 70000シリング

上記が私が最近(2015年)支払っている額ですが、相場からすると特に多くはありません。
最近はシリング安なので値上がり感はありますが、以前と同じくらいです。
チーフガイドに大目に渡しておくと、他からチップが少ないと不満の声が出そうなときにうまくまとめてくれます。
相場は物価の上昇にともない毎年少しずつ上がっています。
チップ高いなー、と思いつつも、最後まで気持ちよく終わるために上記の金額くらいは渡すようにしましょう。

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レスキュー

キリマンジャロ登山 レスキュー

高山病の症状が重くなった場合や、怪我などで動けなくなった場合はレスキュー要請を出します。
レスキュー費用は入山料に保険が含まれているため基本的には無料です(チップだけ必要になります)ので、必要とあらばすぐに要請しましょう。

レスキューはレスキュー車両による搬送と、1輪車のついた担架での搬送があります。
レスキュー車両が入ってこられるキャンプ地は、マンダラハット、ホロンボハット、ニューシーラキャンプの3か所になります。この3か所以外の場所で行動不能に陥った場合は、レスキュー車両が入ってこられるキャンプ地まで一輪車担架での搬送となります。ムウェカゲートへの下山の場合、レスキュー車両は入ってこられないのでゲートまで担架での搬送となります。

担架はキャンプ地や下山ルート上の数箇所に設置されていて、そこまではガイドやポーターが肩を貸してくれたり、交代でおんぶして運んでくれます。
1輪車担架はかなりの重量なので、前後左右、最低4人で支えながら運びます。交代要員も一緒に下山するので、ガイドやポーター合計6人~8人程度同行します。
チップは一人当たり2万シリングが妥当です。
ちなみにレスキュー車両の場合はドライバーに2万シリングです。つまりチップは担架の方が高くつきます。

高山病によりレスキューを要請する事態になった場合、そのまま病院に直行するのが理想的です。
病院はキリマンジャロの麓にある、KCMC (KILIMANJARO CHRISTIAN MEDICAL CENTER)です。
24時間開いています。
診察ファイルと診察券を作る初期費用が115ドル(2015年9月)かかります。これは外国人価格です。
例えば、肺水腫の場合、レントゲン検査、注射、薬、酸素吸入で更に70ドル程度かかります。
これだけで終われば総額は185ドルといった感じです。
入院や引き続き検査が必要な場合は、そこから更に費用が嵩みます。
カード払いは可能ですが、万が一に備えてキャッシュは少し余分に持っておきましょう。

帰国後に保険を利用することを考慮に入れて、毎回レシートを貰うようにしましょう。

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